今年は蝉が遅かった?

日々の小さな幸せ

半月程前までは、
「今年は、蝉の声がまだ聞こえない」
「今年は遅いね」と、世間がざわついていました。

今は、うるさいくらい、蝉が鳴いています。

私の住む地域では、例年より遅く梅雨に入り、
かなり早く梅雨が明けてしまいました。
しかも、梅雨のあいだは雨も少なく、気温の高い日が続いていました。
この天候のせいで、蝉たちは地表に出ていく準備が間に合わず、
鳴き始めるのが遅れたのでしょうね。

蝉といえば、やはりこの一句を思い出します。

閑かさや 岩にしみ入る 蝉の声
—— 松尾芭蕉

なんと情緒のある句でしょう。
こんな風景を探して、静かに蝉の声を聞いてみたくなりますね。

とはいえ、現実はもう少し現代的。
近所の小さな公園の木にとまって、
ミンミン、シャワシャワと鳴いているのを耳にするくらいです。

蝉は長い年月を土の中で過ごし、やっと地上に出てきても、
その命は1〜2週間と言われています。
でも実際は、自然の中で約1か月ほど生きることができるそうですよ。

ちなみに、我が家の娘は昆虫が大の苦手です。
「何年も土の中にいるなら、そんなたかが一週間のために、出てこなくてもいいのに!」
……と、容赦ないことを言います(笑)

もう日本の“侘び”も“寂び”も、どこへやらですね。

※画像はイメージです。松尾芭蕉が「蝉の声」を詠んだ情景を想像して、AIで作成しました。

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