勝手に怒って、相手を悪者にして、責任を押し付けられた被害者意識になっていることはありませんか?
それは、まったく無自覚で、自分の感情が勝手に作り上げた、自分ご都合のストーリーだったりしていませんか?
感情がつくった“都合のいいストーリー”の中で
内線電話がかかってきて、その内容は私が分かる内容ではなかったので、上司の伊藤さんに
「○○さんから、こんな内容のお問い合わせがあってます、お願いできますか?」とお伝えしました。
上司は「ん~~~。これは、ここの部署のことじゃないから分からない。○○部署に電話するようように言って」と言われました。
私は、頭の中で「自分で電話してくださったら良いのに、伊藤さんにかかってきた電話なのに」と、イライラともモヤモヤともつかない感情が広がっていました。
折り返し「○○部署にお電話してくださいだそうです。内線番号は〇〇〇〇です」と電話をしました。
私が上司を“悪者”にした本当の理由
電話を切った後、気持ちが揺れ動いているような、落ち着かない気分でいました。
パソコンに向かい作業をしていても、頭の中では、私の感情と向き合っていました。
少し時間が経って、
上司の言われる通りしたのだから、
「これで良かったんだ」
「私の役目はきちんと果たした」と思えました。
そう思えたら、心が落ち着いてきて、冷静になれました。
私は何をそんなにイライラ、モヤモヤしてしまったのだろう?
私の知る範疇ではなかったから、焦ってしまったのか?
だとしても、上司を悪者するほどの出来事だろうか?
人は相手を悪者にしている時は、相手の顔、言動、所作さえも悪く見えてしまいます。
その時の上司は、面倒くさそうに言っているように見えていました。
だから、私に押し付けてくるのだと決めつけていました。
でも、上司は私に「○○部署に電話するように」と指示してくれたのですから、
私に丸投げしたわけではありません。
丸投げしたかったのは、私のほうなのです。
その思惑がうまくいかなかったので、
私が上司を悪者に仕立て上げてしまったのです。
悪のパターンから抜け出すために
上司の本当の気持ち・考えはわかりませんが、
自分の気持ちは、わかります。
自分がうまく対処できるか自信がないから、
上司に対処してほしかったのです。
それを正当化するためには、誰かを悪者にしないと
私の心が折れるからです。
私はいつもこれを無意識でやっています。
でも本当は、誰かを悪者にしたところで、
私の不安が消えるわけじゃないし、
自分の弱さが消えるわけでもない。
だからこれからは、感情がざわついたとき、
「誰かのせい」にする前に、
少し落ち着いて考えてみようと思います。
人の感情は、ゴミ。
じゃないけど、解決に向かわない感情は、
必要ではないなと思った日でした。