男性が育休を取ると“仕事ができない”って誰が決めたの?

育児休暇

「○○さん、また育休取るんだって。
 まっ、あの人は仕事できないからね」
職場の同僚が、何気なく私にそう言いました。

私はその言葉に返す気になれず、
ただ黙ってうなずきました。

なぜ、男性が「育休を取る」を取ることと、
「仕事ができない」を結びつけるのだろう?
なぜこの素晴らしい制度を利用することを、
そんな風に否定的に見る必要があるのだろう?

その言葉のどこが引っかかるのか

育休を取ることと、仕事ができる・できないという評価は、
まったく関係ありません。
それなのに、
「あの人は育休を取るから、やっぱり仕事も……」
というような空気が、未だに職場には存在しています。

こうした発言は、単なる偏見だけでなく、
危うさも含んでいます。
陰で揶揄していると、それは本人も気にしていることなので、
どこかで感じてしまうものではないでしょうか?

大事なことは、こうした発言が出てこない環境を作ることだと思います。

制度と文化のズレ

男性が育休を取れる制度は、
法律としてはしっかり整備されてきました。
けれど、実際にそれを利用しようとする時、
立ちはだかるのは「空気」という見えない壁です。

制度はあっても、まわりの“目”や“言葉”が、
その利用を妨げている現実があるのです。

育児は女性だけの仕事ではありません。

父親が育児に積極的に関わることは、
子どもにとっても、パートナーにとっても、
かけがえのない財産になるはずです。

私の思いと、周りへの問いかけ

私は、育休を取るという選択を、
心から応援したいと思っています。
そして、そういう選択をした人を、
後ろから支える空気がある職場が、
これからの社会に必要だと思うのです。

本当に必要なのは、「大丈夫だよ」
と言ってあげられる、周りのまなざし。
陰で揶揄しない心掛け。

みなさんの職場では、男性が育休を取ることについて、
どんな空気がありますか? ぜひ、考えてみてください。

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