前回は「月曜日の夜に思うこと」を書きました。
週の始まりは、どうしても心が重たくなりがちで、だからこそ自分に少し余裕を与えることの大切さを綴りました。
その続きのように、今日は「北風と太陽」のお話を思い出したのです。
北風が力いっぱい吹いても旅人はマントを脱がず、太陽がやさしく照らしたときに自然とマントを脱いだ――あのイソップ物語の寓話です。
この絵の中の北風は、以前の私です。
言葉や態度には表さないけど、被害者意識をビュービューと吹かせ、冷たいものを漂わせていたと思います。表面的には穏やかでも、心の中はからっ風が吹いていました。
それに気づいてから、冷たい風を吹かすのを止めようと努めました。どうせなら、暖かい風を送ろうと。
外の景色が冬から春に変わる頃、私の周りも温か色に変わってきました。
変わった要因は、もちろん、私だけの力ではありません。いろいろなことが重なった結果です。
吹きすさぶ北風のように、無理に変えようとするのではなく、まず心の中を整える。
そして、心に余裕を持つ。
太陽がやさしく照らした時、自然とマントを脱いだように、暖かいものに触れた時、人の心もマントを脱ぐような気がします。
今も時々、心に北風が吹きそうになることがあります。
逆に、盆東風(ぼんごち=夏の終わりに吹く東風。暴風雨の前兆)に見舞われる時もあります。
逆風が強すぎて、うまくできない日もありますが、それはそれでいいのかもしれません。
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