一期一会のあとに届いた、ご主人の一言

考えてしまうこと

前回の記事で書いた、9月に仕事を辞めることにした友人のこと。
少人数の職場で、ずっと無視やちょっとした意地悪を受けていて……
最後の日まで、その人と目を合わせることもなかったそうです。

その出来事を自宅でご主人に話した時、
ご主人は、こんなふうに仰ったそうです。

心の向きを、少しだけ変えてくれた言葉

「その人は、自覚があったから、目を合わせられなかったんじゃないの?」

その言葉を聞いた友人は、
「ああ、そういう考え方もあるんだ」と思ったそうです。
友人は、その言葉を素直に受け取ったようでした。

きっと、ご主人は「その人をかばった」わけではなかったのでしょう。
ただ、ずっとモヤモヤしていた友人の心を
別の方向に向けてみせてくれたのだと思います。

近い存在だと、つい同調したり、感情的になってしまったりするものですが、
ご主人は、冷静に受け止めて、言葉を返してくれたのですね。

「その人は、自覚があったから…」

その言葉にはどんな意味が含まれていたのでしょうか?

ただ単に、意地悪な気持ちだけで目を合わせなかった訳じゃない・・・・
申し訳ないと思うから、最後まで目を合わせられなかった・・・・・・・

ご主人の言葉は、ただの意見ではなく、元気のない妻の心を守ろうとする、優しい気遣いだったのでしょうか?

違う角度から見ることなど到底できなかった

私は、友人からその一言を聞いた時、
「そんな冷静な考えは、これっぽっちも浮かばなかった」ことに気づかされました。

私にとってこの友人は、心優しく、悪いところなどあるはずがないと思っている存在です。
だから、無意識のうちに一方的に相手だけが悪いと思い込んでいたのです。

表面では静かにしていても、心の中が熱くなっていた私は、
違う角度から見ることなど到底できませんでした。

そのせいで、ご主人の言葉の真意も、
彼女がその言葉をどう受け取ったのかも、聞くのを忘れてしまったほどでした。

おわりに

人の心を、ちょっと違う方向に向けてくれる言葉って、
とても大きな力を持っていますね。

すぐに心境や状況が変わるわけではないけれど、
「誰かが・・・、私が・・・悪かったのではないかも」と思えることは、
心を冷静にしてくれます。

正しいとか間違いとかではなく、
「そういう見方もある」と気づかせてくれる言葉でした。

今回は、思わぬところから大きな学びを得ました。

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