こけてしまいそうな二人三脚の伴走

仕事と私

新人さんに仕事を教えるというのは、
もしかすると「伴走」に近いのかもしれない。

仕事を教えるとき、私が心がけていることがある。

急がせない。
追い込まない。
でも甘やかさない。

だからといって基準を下げることもしない。

優しさだけで接するのではなく、
できるだけ落ち着いた、
成熟した対応を心がけたいと思っている。

私の中には、
「昨日より少し良くなればいい」
という気持ちがある。

それでも実際には、話がうまく噛み合わず、
思わず「ん?」と首をかしげてしまうこともある。

昨日も、書類を持って行く場所を
私は「○○センターの横」と説明したが、
新人さんは、「ドアに13番と書いてある横」と言う。
どちらでも間違いではない。
書類が間違いなく届けば良い。

ただ、皆が共通した呼び方で覚えないと、
話が通じなかったり、
勘違いで書類を間違えたところに
渡してしまう可能性もある。

また、こんなこともあった。
1階フロアーの部署名を覚えるのに、
「外来ブロック」と書き込んでいたので、
「そこは、入院ブロックだから、
 今、訂正しておいた方が良いですよ」と伝えた。

その日の午後、早速、入院ブロックの書類を
外来ブロックと間違えていた。

私は思わず、
「そこは訂正していなかったんですか!」
と、口調がきつくなってしまった。

「ここは直してください」と、しっかり指示しても
その後、どうするかは、新人さん次第なのである。

マラソンの伴走者のように
息を合わせて、走りたいものだと思うけれど、
今の私は、初めての人と組んだ二人三脚のように
2,3歩走っては、転びそうになり
何度も「せぇの」と言って、
息を整えているところだ。

伴走者に一番必要なのは、
自己観察力かもしれない。

自分の感情に飲まれていないか。
そして、
相手の心を潰すような教え方をしていないか。
そういった基準を
私自身が守れているかを観察する必要がある。

本当に、
自分の理想と現実のズレに情けなく思う。

新人さんに対するイライラの中に
もっと丁寧に伴走したいのに、という
自分への失望が混ざっている。

「私も最初は覚えられなかった」
という辛い思いがあるからこそ、
少しでも、
その辛さを軽くしてあげたいと思っている。

しかし、現実は、イラっとしたり、
つい口調がきつくなったりしてしまう。

ではどうするか。

完璧な伴走は諦めることにしよう。
そもそも、私自身がまだ未熟なのだから、
いつも理想通りに振る舞えるわけがない。

そして、新人さんに対して思うことでもあるが、
私自身に対しても、
「昨日の自分より、ほんの少しでも良くなればいい」
そう思うことにしよう。

感情的になったら、あとで振り返る。
言い方がきつかったと思ったら、次は少し言葉を選ぶ。

その小さな修正を、繰り返していこう。

新人さんに伴走しながら、
自分自身の未熟さと対峙し、
ゼーゼーと息を荒くしている。

しばらくは、転びそうになりながら、
「せぇの」と言って走る伴走者になりそうだ。

理想通りにできなくても、
それで良しとし、
少し自分を緩めてみよう。

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