「比べてしまった自分の愚かさ、滑稽さ」

仕事と私

4月に入ったばかりのパートさんが、
6月いっぱいで辞めることになったという噂話。
年齢は、62歳。
私より、2歳年下の方です。

理由は、まだ聞いていません。
たった2歳しか違わないのに、その人は辞めるらしいです。

「あれ?私って、意外と頑張ってるのかも?」
つい、比べてしまった自分がいました。

自画自賛

私は、61歳で入職して、
まだここで働き続けている。
今年で4年目になる。
「私、けっこう続けてこれてるよね」

今までいろいろあったけど、
私は辞めていないぞ~。
専門的なことも覚えたし、
きつい言い方や嫌な言い方をされようとも、
残業が続こうとも
「無理です」とは言わなかったも~~~ん。

誰も褒めてくれないけど、
私って偉い!(自画自賛状態)

そんなふうに一人でほくそ笑んでいました。

YouTubeの「空海の教え」

次の日の朝、YouTubeの「空海の教え」を聴きながら、
出勤の準備をしていたら

“比べ癖”は、本当の意味での心の自由にはならない。
揺るぎない精神は、他者との比較では得ることはできない。

そんな言葉が、耳に入ってきました。

「ギョッ」

萎んでいく自画自賛バルーン

水鉄砲で水をかけられたような
ナメクジが塩をかけられたような

パンパンに膨らんだ
私の自画自賛バルーンは
針で穴をあけられて
シュルシュルシュル~と
小さくなっていきました。

人と比べられたくないのに、比べている。

たった2歳の差なのに、辞めていく彼女。
それと比べて「勝ってる」と思った私。

人と比べられるのは嫌なのに、
比べることで、自分の価値を見出そうとしていました。

彼女が辞めることと、私の仕事の成熟度は
なんの関係もないのに。

また辞めていく彼女にとっても、
私がどう思っているかなんて、
関係のないことなんですよね。

私の“比べ癖”が、勝手に
彼女を引き合いに出して、
自分の位置を確かめたんです。

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