連日、求人情報を見ていると、
よく目にする言葉があって、
それが少しずつ気になってきた。
それが「ミドル・シニア活躍中」という言葉だ。
最初は、
なんとなく読み流していた。
でも、ある時ふと
これ、
どうして日本語じゃないんだろう?
昔だったら、
「中高年歓迎」とか、
「40代以上活躍中」とか
もっと、分かりやすい表現だったのに。
けれど今は、「ミドル」「シニア」
と、変わっている。
たしかに、
「中高年」と言われるより、
「ミドル・シニア」の方が、
なんとなく響きがオシャレな感じがする。
もしかしたら企業側も、
“年を取った人向け”と、
ハッキリ書かない方が、
会社の印象も良く見えると
思っているのかもしれない。
しかし、言葉をカタカナに変えたところで、
募集している内容は「中高年」に変わりはない。
一見、誰でも応募しやすくなったように見えるけれど、
実際にはそう単純でもない。
たしかに、「ミドル・シニア」と書かれると、
少し今っぽく、オシャレな印象になる。
けれど実際に求人広告を見ているのは、
私のような中高年なのである。
いったいこれは、企業側の願望なのか、
それとも応募する側への秘策なのか、
と考えてしまう。
それにしても、言葉というのは不思議なもので、
私もすっかり、「ミドル・シニア活躍中」に
心躍らされていた。
「ミドル・シニア活躍中」と記載されていると、
「応募していいのかな」と、
求人内容を詳しく見て
その気になってしまう。
同じ意味でも、
表現が変わるだけで、
受け取る側の気持ちまで変わるものである。
ただ、気を付けていることもある。
いくら「ミドル・シニア活躍中」と記載されていても、
例えば、
・子育て支援充実
・育休取得実績あり
・若手育成に力を入れています
・研修制度充実
・キャリアアップ支援あり
そんな言葉が並んでいる求人は、
これは、これから長く働く若い人へ
向けた言葉なのだろうなと感じるので、
冷静に判断するようにしている。
逆に、
・勤務日数相談可
・短時間勤務可
・落ち着いた接客を重視
・人生経験を活かせる仕事
・未経験歓迎
・体力より丁寧さを重視
・静かな環境での業務
・幅広い年代が活躍中
・定年後の方も歓迎
・ブランクのある方歓迎
こんな言葉が並んでいると、
「あぁ、これはミドル・シニア世代にも
向けている求人なのかな」と安心する。
そう考えると、
こうやって言葉は、時代に合わせて、
少しずつ姿を変えていくのだろう。
求人票を見ながら、
社会の“言葉遣い”の変化に
何が映し出されているのか気になるところである。

