ゴールデンウィークが終わった。
3月いっぱいで退職した私は、
「ああ、終わったなぁ」と思うだけ。
けれど、去年までの私は
連休最終日になると、
「次の祝日まで2カ月半か……」と、
沼にじわーっと沈んでいくような気分だった。。
仕事をしていると、
土日は休めても、5連勤が続くと、
だんだん身体も気持ちも重たくなってくる。
だから、週末以外のお休みは
心をとても軽くしてくれる。
まして、長期のお休みは
ボーナスや臨時収入があったみたいな嬉しさだ。
けれど、そのゴールデンウィークも、
カレンダー通りに明けていく。
「さぁ、気持ちを切り替えて」
と、自分に言い聞かせながら、
淡々と出勤準備をしていた。
地下鉄へ向かう道を歩きながら、
少しずつ“仕事の自分”に戻していく。
更衣室では、
パートさん同士で、
「どこか行った?」
「実家に帰ってたよ」
と、軽く連休の報告をし合う。
最後は、
お決まりのように、
「次の祝日は2カ月半後だね~」
という話になる。
そして、廊下を歩きながら、
少しずつ仕事モードに入って行く。
デスクに座れば、
もう通常運転が始まる。
デスクの上には、
お土産のお菓子が置いてあったりして、
「〇〇に行ってきたんですか?」
と、観光地の話を聞いたりする。
けれど、お土産話もそこそこに
連休中に溜まった仕事を見ながら、
「さて、どこから片づけよう」
と考える。
そして、溜まった仕事を処理しながら、
「次はどこで有給休暇を取ろうかな」
そんなことも考えていた。
あの頃の私は、
そんなふうに、
毎日の気持ちを、
手探りしながら働いていた。
退職した今だからこそ分かるが、
有給休暇の日を考えたり、
小さな予定を楽しみにしたりすることは、
決して怠けているわけではない。
むしろ、自分を守りながら働いていくための、
大切な知恵なのだと思う。
人は、ずっと緊張したままでは、
頑張り続けることができない。
だからこそ、
「次の休みには、何をしようかな」と考えたり、
好きなものを食べたり、
お休みの日は朝寝坊したり。
こうして心を整えているのだと思う。
そして、長く健康的に働いていくためには、
気持ちをうまく切り替えながら、
無理を溜め込みすぎないことも、
とても大切なのだと思う。
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