最近、気が向いた時、お家の中を片付けている。
先日は、お気に入りのミルクパンをピカピカに磨き上げた。
自分の手で暮らしをちゃんと大事にできている感覚がして、
じんわりと温かい気持ちになっている。
もともとは「断捨離」のような流れで
始めたのだけれど……。
先日、YouTubeを見ていたら、
有名な断捨離の先生の広告が流れてきた。
私は、その方の本を読んだこともあって、
お話自体は「なるほどな〜」と
とても納得できるものばかり。
その先生がよく仰る言葉の中に、
「安いものを探して、
わざわざ遠くのスーパーまで行っていませんか?」
「値下がりしたものを買っていませんか?」
「そんなことをしていても、お金は貯まりませんよ」
言いたいことは、とってもよく分かる。
でも、耳が痛い。
実は私、近所のスーパーに
値下がりした果物を見つけるのが、ちょっと楽しみ。
というのも、見切り品の果物って、
今がまさに「ちょうど良く熟している」食べ頃のものばかり。
お財布にも優しくて、一番美味しいタイミングでいただけるなんて、
私にとっては本当に最高の幸せ。
お金が貯まる・貯まらないとはまた別のところで、
心がご機嫌になるお買い物なんですよね。
だから、あの先生の言う「正論」も分かるけれど、
私のこの「値下げの果物、美味しいな」というお買い物も、
そんなに悪いことじゃないんじゃないのかしら?
そんなことを考えていたら、
ふと、私が30代の頃に勤めていた
会社の社長さんの言葉を思い出した。
ある時、その社長さんが
「私はね、買い物に行った時は、
あえて古い商品(賞味期限が近いもの)から
カゴに入れるようにしているんだよ。
だって、その日のうちに食べるんだから、
わざわざ奥をかき分けて消費期限の長いものを
探す必要はないでしょう?
それに、誰にも買われずに
廃棄処分になってしまうくらいなら、
私が美味しく食べたいと思うんだよね」
そのお話を聞いた時、
なんて素晴らしい、
なんて視野の広い考え方なんだろう
と感動しました。
世間には
「こうするのが正しい」
「これが豊かになる方法」
という基準がたくさん溢れています。
断捨離の先生が言う
「自分の価値を下げない買い方」も、
きっと一つの正しさ。
でも、あの時の社長さんが言っていた
「食品ロスを減らして、命を大切にする買い方」も、
本当に素晴らしい考え方。
そして私の、
「熟した果物を、ありがたく、
お得においしくいただく買い方」も、
私にとっては一つの幸せ。
誰かの作った「正しい基準」に
自分を無理に当てはめる必要なんてないんですよね。
大切なのは、自分がご機嫌になれて、
周りの人やモノにもちょっと優しい
「自分だけのモノサシ」を持って生きること。
これからも私は、
大好きな「ちょっとお安くて、今が一番美味しい果物」を買って
私らしいちょうどいい暮らしを楽しんでいこうと思っています。
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